ストーリー

何もかも違う、兄弟の出会いが起こした奇跡―

かつてWBCウェルター級東洋チャンピオンとして、華々しく脚光を浴びたプロボクサー=ジョハ(イ・ビョンホン)。しかし40歳を過ぎた今は、チラシ配りなどで生活費を稼ぎネットカフェに寝泊まりする日々を送っている。そんなある日、17年振りに母親=インスク(ユン・ヨジョン)と再会を果たすジョハ。過去のある出来事から母親との関係は完全に断絶していたが、老いた母から一緒に暮らそうと頼まれ、明日の暮らしにも困っていたジョハは渋々インスクの家に向かう。そこには生まれて初めて会う弟=ジンテ(パク・ジョンミン)が住んでいた。

突然の弟の出現に戸惑いを隠せないジョハ。サヴァン症候群だというジンテは、何を言っても「は~い」と無邪気な返事をするばかりで、ジョハの苛立ちは収まらない。一方、長年母に溺愛されて育ってきたジンテは荒っぽいジョハに恐怖心を抱き、食事中もキャッチャーマスクを装着する始末。ちぐはぐな3人の奇妙な共同生活が始まるが、それでも初めて息子2人が揃ってくれたことにインスクは嬉しくて仕方がない。

3人の生活が、それなりにうまく回り始めていたのもつかの間。そんな折、インスクが仕事のため1か月近く家を空けるという緊急事態が起こる。かねてよりジンテにピアノの才能を感じていたインスクは、自分が不在の間に開催されるピアノコンクールにジンテを出場させたいとジョハに懇願。当面の生活費とコンクールの賞金につられジンテの面倒を見ることを了承する。

インスクが旅立ってすぐ、急にいなくなったジンテをイライラしながら探すジョハ。そこで彼が見たものは、街の広場のピアノで見事なベートーヴェンの演奏を披露するジンテだった。ジンテの周りには人だかりができ、皆が彼の演奏に聴き入っていた。
様々な思惑が交錯する中、迎えたコンクール当日。ジンテの演奏は成功するのか?優勝の行方は?
しかし運命の歯車は、誰もが予想しない方向へと回り始めていた―。